ワーカーズ・ネットワーク結成のお知らせ 2004.11.13 ワーカーズ・ネットワーク運営委員会
ワーカーズとワーカーズ・ネットワークは11月13日、両グループの合同総会を経て再統合し、新しい政治グループとしてワーカーズ・ネットワークを結成しました。
新グループ結成にあたっては、この8月に開催された定期総会で新グループの「私たちの目標」と「会則」を決め、その続開総会として開催された今回の11月13日の総会で新グループとしての基本的な活動内容および運営委員会や編集委員会など組織の再編成を行いました。
両グループは、元々は1992年の「新しい労働者党をめざす全国協議会」が三グループに分解(分離)した結果生まれたグループでした。しかし再度両グループの再統合にこぎ着けたのは、分離以降の活動の中で両グループともそれぞれの内部で、左翼グループにありがちな旧態依然とした運動観・組織観を払拭しながら新しい発想に立った運動と組織づくりにつとめてきたという経緯がありました。その中心軸になったのが、両グループが取り組んできたアソシエーション革命の視点に立った既成の社会主義の全面的な見直し作業であり、そうした立場からの目標設定と運動・組織づくりの作業でした。
こうした経緯を背景として、両グループの間で再統合の機運が芽生え、99年には両グループの再統合を視野に相互の連携・協力関係を深めていくという合意がなされ、それ以降、両グループによる統合の努力が積み重ねられてきました。
その一つがアソシエーション革命路線の深化をめざす方向での合意形成であり、二つめが共同紙・誌の発行の取り組み、三つめがサマー・スクールなど学習・研究活動、宣伝活動などでの連携であり、四つめはそうした共同作業の蓄積を通じた相互の信頼関係づくりでした。
両グループはこうした取り組みの中で両グループの再統合と新グループ結成の機が熟し、今年8月と11月の総会をもって再統合・新グループの結成に踏み出すことが出来ました。
いま世界と日本は歴史的な転換点にあります。
世界を見渡せば、冷戦構造の崩壊などに端を発した経済のグローバル化を背景として、“世界帝国”の野望を追い求める米国を中心とする一極化と多極化のせめぎ合いが錯綜しています。
国内的に見ても、新自由主義路線のもとで進行する社会の深部に至る二極化と政治領域で形成されつつある保守二党制の間でのギャップが蓄積しつつあります。それにイデオロギーの領域でも、一部マスメディアなどで露骨な体制イデオロギーが増長し、並行するかのように草の根保守、草の根ファッショなどの拡がりもみられます。
さらには社会保障や年金などの各種公的サービスの切り捨て、急増する自殺者、あるいは不安定雇用者や様々な形態をとった社会的離脱者が激増するなど、社会体制そのものの腐朽化が進みつつあります。
他方、私たち闘う主体の側はどうでしょうか。
議会内野党や企業主義組合の形骸化と無力化が進んだとはいえ、それらに代わって様々なユニオン運動や各種のNPO・NGOなども多数生まれています。それらの中には新しい協同関係や自立した主体意識を獲得するなど、資本主義体制を突破する可能性を秘めた試みも見られます。また崩壊したといわれてきた社会主義の陣営についても、アソシエーション的観点からこれまでの社会主義の理念や運動、組織のあり方を根底から再構築する試みも次第に拡がっています。
私たちを取り巻く状況は、労働者階級や市民・生活者にとってきわめて深刻な状況ではありますが、裏を返せばそれだけ根源的な社会変革が時代の要請として登場していることを物語っています。そうした現実社会の歴史的な変容を見据えつつ、目の前の現実との格闘を勝利的に前進させるためにも、既存の政治勢力に代わりうる戦略的な旗印と対抗軸づくりがいまこそ必要なときはありません。
再統合したとはいえ私たちはいまだ微力な小グループにすぎず、それに戦略的な旗印や対抗軸づくりもいまだ形成途上です。今後もこれまでと同様、共通の目標の下で闘っている多くの人々と協同・連携しながら、こうした歴史的な使命を果たすべく努力していく決意です。
歴史的な地殻変動はすでに始まっています。ワーカーズ・ネットワークとともに、こうした目標に向かって相たずさえてともに闘いましょう。
ワーカーズネットワークの「目標」と「会則」
「私たちの目標」
1、私たちは、搾取、抑圧などの根源となっている資本制社会を変革し、自由で自律した諸個人の連合社会、すべての人が生産と社会的・政治的決定に平等に参加するアソシエー
ション社会の実現をめざします。
2、私たちは、労働者階級の解放は労働者自身の事業であるという立場から、搾取、抑圧、差別、環境破壊や戦争などに対する労働者の闘いに参加し、その発展のために活動します。
3、私たちは、活動の中心課題を、以下に置いて取り組みます。
イ、職場や地域で労働者の団結した闘いを創り上げること。
ロ、労働者階級の解放のために闘うすべての人々と連帯し、共同行動を積み上げて行くこと。
ハ、資本制社会》の諸矛盾の解決と労働者の解放の諸条件、労働者の建設すべき新しい社会の性格を明らかにするために必要な、現代社会の科学的解明を行うこと。
ニ、上記の活動を推し進めるため新聞等を発行し、その充実と普及につとめること。
会則
1、会の目的
会は、労働者階級解放のための闘いの発展とアソシエーション革命の実現をめざし、会の目標に沿って労働者階級の闘いに参加し、またその闘いを前進させる。
2,会の組織性格
会は、共通の目的の下に連合した会員によって自主的・民主的に運営される組織である。
3、会員の資格及び加入
@会の目的に賛成し、会の活動を自ら担う者は会員となることができる。
A会への加入の承認は当該の支部が行う。ただし、支部がない場合は運営委員会が行う。
4、組織、および会の運営
1)総会
@会の議決機関として総会を置く。
A総会は毎年1回開催する。ただし、会員の3分の1以上の要求があった場合、または運営委員会が必要と判断した場合は臨時に開催する。
B総会は全員の参加を原則とする。
C次の事項は絵会で決定しなければならない。
ア、「私たちの目標Jの変更
イ、会則の変更
ウ、活動方針、及び財政方針
エ、他組織、及び他団体との統合・分離、または連合
オ、会の解散
カ、役員の任免
キ、その他重要事項
2)支部
@2名以上の会員で支部をつくることができる。
3)運営委員会
@会に運営委員会を置く。
A運営委員会は、立候補および会員の推薦により、総会で選出する
B運営委員会は、次の役割を担う。
ア、総会決定にもとずく日常的な組織運営、および総会決定事項の具体化。
イ、全国的な活動の計画と調整
ウ、その他
5,会の財政
会の財政は以下のもので賄う。
ア、会費
イ、出版物の収入
ウ、カンパ
エ、その他