解説
4月11日午後、大阪地裁に「安倍首相靖國参拝差止等請求事件」訴状提出。その後、記者会見が行われ、夜には報告集会が開催された。私も546名の原告の一員として、この行動に参加した。咋年末12月26日、安倍晋三首相が靖国神社に公式参拝したのは違憲であり、原告はこの違憲違法な参拝によって被害を受けたので、それぞれ1万円を支払えという国家賠償を求める裁判である。
何を侵害されたのかというと、平和的生存権であり、内心の自由や信教の自由である。安倍首相の参拝後の談話、「本日、靖國神社に参拝し、国のために戦い、トオトイ命を犠牲にされた御英霊に対して、哀悼の誠を捧げるとおもに尊崇の念を表し、御霊安らかなれとご冥福をお祈りしました。」という言葉のなかに、再び戦死者を靖国に祭るという意図が明らかだ。記者会見で、20代の若い原告がこうした状況を「怖い」と表現したことが印象深かった。
(折口晴夫)
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